ガバナンス
戦略
製品・サービスの環境配慮
ノーリツグループは、「持続可能な社会」の実現に向け、その三要素である「低炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の構築に、環境技術・ものづくりを通じて貢献しています。
製品の省エネルギー・地球温暖化防止
製品によるCO2排出量の削減(温水機器・太陽エネルギー利用機器)
高効率温水機器で省エネ・CO2削減(例)
温水機器分野では、積極的に潜熱回収型温水機器のラインナップの拡充をおこない、拡販に努めています。また、給湯・保温一次エネルギー消費量がトップレベルの14.1GJ/年※を実現した戸建住宅用「ハイブリッド給湯・暖房システム」を2016年に発売しました。業界で初めて「ノンフロン冷媒」を採用し、ヒートポンプ技術を使用した空気の熱と高効率ガス給湯器のガスエネルギーを利用することで、エネルギー効率を高めてCO2排出量削減に貢献する商品です。
※建築物のエネルギー消費性能に関する技術情報(国立研究開発法人建築研究所)協力:国土交通省国土技術政策総合研究所)によるエネルギー消費性能計算プログラム(住宅版)
森林カーボン・オフセット
地球の笑顔に向けた取り組みとして、J-クレジット制度を活用したカーボン・オフセットを2011年より継続しておこなっています。「ハイブリッド給湯・暖房システム」とガスふろ給湯器の「GT-C72シリーズ(オートタイプ除く)」の生産時に排出されるCO2および、特例子会社株式会社エスコアハーツの給湯器リサイクル工場、土山事業所でのエネルギー使用に伴い排出されるCO2をオフセットしています。
使う時だけでなく、つくる時も環境に配慮した商品にしていきたいと考え、カーボン・オフセットを推進しています。
環境に配慮した生産活動
ノーリツグループは、国内生産事業所を中心に、地球温暖化の原因となるCO2の排出量削減、省エネルギー活動、廃棄物の削減と資源循環の推進、水使用量の削減、環境汚染の予防・防止に、継続的に取り組んでいます。
また流通においても輸送の効率化を図り、CO2排出量の削減に取り組んでいます。
エネルギー使用の削減
ノーリツグループとして、全体最適化を考慮したエネルギー削減を統括的に推推するために、エネルギーマネジメント体制を強化します。業務改善と設備導入の両輪で、計画的にエネルギー使用量の削減に取り組みます。
PV(太陽光発電システム)設置
太陽光発電設備は全国31カ所あります。総発電量は約864万kWhにのぼり、これは使用電力の約29%にあたります。また、そのうち16カ所では自家消費しており、CO2排出量の削減に取り組んでいます。
(自家消費量は164万kWh)
兵庫県小野市の水上フロート式
メガソーラため池の上に太陽光パネルを浮かべている
イニシアティブへの参加
指標と目標
年間CO2排出量
ノーリツが関わった事業活動や、製造した製品から、年間約1,869万tonのCO2を排出しています。これは日本全体のCO2排出量約10.31億t-CO2※に対して約1.6%を占めていることになります。
※国立環境研究所温室効果ガスインベントリ日本の温室効果ガス排出データ2022年速報値
バリューチェーン全体におけるCO2年間排出量※
※ノーリツグループ、2022年実績。数値は全てビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社による第三者保証を受けています。
世界では、「パリ協定」の採択など、「脱炭素」に向けた取り組みが加速しています。
気候変動対策は、温室効果ガスを排出する機器を製造・販売する企業にとって重要な課題です。厳しくなる環境規制を機会と捉え、バリューチェーン全体を通じて取り組む事が我々の責任と考えています。