ハイブリッド給湯機の
さまざまな疑問を徹底解説
ハイブリッド給湯機の仕組み、導入費用・経済性から設置時の注意点など、検討ポイントについてまとめて解説
ハイブリッド給湯機は、ガスと電気の長所を組み合わせた画期的なシステムです。常に十分な湯量を供給できるだけでなく、環境負荷を軽減できて、家計にもやさしい。そんなハイブリッド給湯機は、近年ますます注目を集めています。
とは言え、「具体的にはどんな仕組みなの?」「初期費用やランニングコストはどれくらい?」「設置後に失敗や後悔しないためには?」など、さまざまな疑問や不安を抱えている方もいらっしゃることでしょう。
そこで本記事では、ハイブリッド給湯機の仕組み、メリット・デメリット、ランニングコスト――例えば、従来型給湯器との比較、最新の補助金制度、温水式暖房や太陽光発電システムとの相乗効果――から、設置時のポイントまで、さまざまな疑問にお答えしながら、網羅的に解説します。
この記事を読めば、ハイブリッド給湯機導入の参考になること間違いなしです。さあ、快適でエコな暮らしへの第一歩を踏み出しましょう!
ハイブリッド給湯機の
仕組みを知ろう
ハイブリッド給湯機は、ガスと電気の両方を使う次世代型の給湯システムです。
ハイブリッド給湯機とは?
ハイブリッド給湯機は、ヒートポンプ給湯機(電気)の省エネ性に、エコジョーズ(ガス)の瞬発力を組み合わせることで、高い熱効率と優れた省エネ性を同時に実現します。
電力消費が少ない日中にヒートポンプ(電気)ユニットでお湯を貯めるため、従来型給湯器に比べて光熱費やCO2排出量を大幅に削減可能。貯湯タンクのお湯がなくなっても、貯湯ユニット内のガス給湯器が瞬時にバックアップするので、湯切れの心配はありません。
プロパンガスでも大丈夫?
ハイブリッド給湯機はプロパンガス(家庭用LPガス)にも問題なく、しっかり対応。都市ガスが利用できない地域にお住まいの方でも、ハイブリッド給湯機を導入できます。
寿命はどれくらい?
ハイブリッド給湯機の寿命は約10年といわれています。
現行の長期使用製品安全点検制度※では、ハイブリッド給湯機の点検は義務付けられていません。しかしながら、給湯器を長持ちさせるためにも、適切なメンテナンスは不可欠です。ハイブリッド給湯機を快適に使い続けるためにも、導入後はメーカーの定期点検を受けるのがおすすめです。
ハイブリッド給湯機について
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導入・設置後に後悔しないためのポイント
ハイブリッド給湯機を導入する際には、あらかじめメーカー公式サイトで、以下の3点をチェックしておきましょう。より詳しい情報を知りたい時や、事前に使用感を確かめたい場合はお近くの販売店業者さまや弊社までお問合せください。
ライフスタイルに合う給湯器を見極める
ハイブリッド給湯機を導入する際は、あらかじめ利用シーンを具体的に想像しておくことも大切です。例えば機種の選び方として、給湯器の貯湯量は、毎日大量のお湯を使う家庭には140Lの大容量タイプがおすすめです。逆に、夫婦だけの2人世帯の場合は70Lのコンパクトタイプでも十分な湯量でしょう。給湯器の貯湯量に過不足があると、導入後の省エネ効率が下がることもあるため注意が必要です。
ほかにも、給湯・追いだき機能だけ使えればよい、浴室暖房乾燥機や床暖房も使いたいかなど、実現したい暮らしを具体的にイメージしたうえでハイブリッド給湯機を選びましょう。
補助金対象製品かどうか確認する
ハイブリッド給湯機を新たに導入する場合、機器の給湯性能や環境性能によっては最大15万円の補助金が交付されます。初期費用を抑えるためにも、導入を検討しているハイブリッド給湯機が補助金の対象機器かどうか事前にチェックしておきましょう。
ユーザーレビューに目を通す
ハイブリッド給湯機の導入を迷っているときや、複数の機器からひとつに決められないとき、ユーザーの口コミは重要な判断材料になります。メーカー公式サイトやSNSなどてユーザーの意見に目を通しておくと、導入後の暮らしをリアルに想像しやすくなります。
ノーリツのハイブリッド給湯システム※「ユコアHYBRID」シリーズを購入したお客様の声はこちら。
ハイブリッド給湯システム※「ユコアHYBRID」シリーズを購入したお客様の声はこちら
誰もが気になる価格や維持費の話
ハイブリッド給湯機の導入を考えるうえで、最も気になるのが初期費用および導入後のランニングコストです。ここではハイブリッド給湯機の本体価格や設置費用の目安、導入前に知っておきたい補助金制度、さらに導入後の省エネ性について解説します。
ハイブリッド給湯機の初期費用
ハイブリッド給湯機を導入する際は、本体価格に加えて設置費用も発生します。導入時には本体価格だけでなく、設置にかかる工事費用やオプション費用も含めて見積もりを依頼することが重要です。
本体価格(値段)の目安
ハイブリッド給湯機の本体価格は、他の給湯器と比べても高めの価格設定といえます。
その分、ハイブリッド給湯機は省エネ性に優れているためランニングコストを抑えることができ、早ければ導入から数年で初期費用を回収できるケースもあります。
2024年の補助金制度の実際
「給湯省エネ2024事業」では、次の2つの基本要件を満たす給湯器の導入にあたり、一律10万円の補助金を支給しています。
- 1.熱源設備として電気式ヒートポンプとガス補助熱源機を併⽤するシステムで、貯湯タンクを持つ機器であること。
- 2.一般社団法人日本ガス石油機器工業会の規格(JGKAS A705)で、年間給湯効率が108%以上のものであること。
※出所:給湯省エネ2024事業【公式】
さらに加算要件を満たせば、最大15万円の補助金を受け取ることも可能です。
工事費はどれくらい? 従来型との差は?
ハイブリッド給湯機の設置工事にかかる費用は従来型の給湯器と比べるとやや高めですが、導入後は長期的なランニングコスト削減が期待できます。また、補助金制度を活用すれば初期費用の負担も軽くなります。
補助金を積極的に活用しよう!
低予算でハイブリッド給湯機を導入するためにも、国の補助金制度を有効活用しましょう。例えば、経済産業省資源エネルギー庁は高効率給湯器の普及拡大を目指して「給湯省エネ2024事業」を運営しています。同事業では、ハイブリッド給湯機1台の導入にあたり最大15万円の補助金が交付されるため、初期費用を抑えたいユーザーは必見です。
補助金制度について
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ハイブリッド給湯機の
「給湯省エネ事業2024」補助金制度について詳しく知る
ハイブリッド給湯機の導入を検討している方に、知ってほしい補助金情報をしっかり解説します。
ハイブリッド給湯機のランニングコスト
ハイブリッド給湯機のランニングコストについて、ノーリツのハイブリッド給湯システム「ユコアHYBRID」を例に、その省エネ性を紹介します。
光熱費はどれくらい削減できる?
業界最高レベルの省エネ性能・環境性能を誇るフラグシップモデル「ユコアHYBRID」は、従来のガス給湯器に比べて年間あたりの給湯・保温光熱費を通常運転モードでも半分以下に節約できます。
ノーリツの公式ホームページでは、ご家族の人数やお住まいの地域、温水暖房の機器(浴室暖房や床暖房など)や太陽光設備の有無、目安の光熱費などを入力するだけで、ガス代や電気代などのランニングコストをどれくらい節約できるのかを簡単に試算できます。
光熱費について
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ハイブリッド給湯機の快適さ・
利便性は抜群!
ハイブリッド給湯機はガスと電気の両方を活用するため、非常にエネルギー効率が高く、快適な暮らしをサポートします。
ハイブリッド給湯機にはメリット満載!
ハイブリッド給湯機を導入することで得られる主なメリットは次のとおりです。
- メリット
-
- エネルギー効率が良く光熱費を削減できる
- CO2の排出量を減らして環境保全(地球温暖化対策)に貢献できる
- お湯の使用量が増えても湯切れしない
- 災害時に停電、ガス停止、断水などが発生してもライフラインになる
- 太陽光発電と組み合わせるとより家計に優しい
家庭のエネルギー消費量のうち、およそ半分を占める「給湯」と「暖房」※1。「ユコアHYBRID」シリーズは業界最高レベルの省エネ性能で、家庭の一次エネルギー消費量を大幅に削減します。戸建てからマンションまで、日本の住宅のZEH化※2に貢献します。
また、ノーリツの「ユコアHYBRID」シリーズは、環境負荷が圧倒的に小さい自然冷媒「R290」を業界で唯一採用。従来型給湯器と比べてCO2排出量を半分以下に削減し、日本政府が推進するカーボンニュートラルな社会の実現に大きく貢献します。
ハイブリッド給湯機にデメリットってあるの?
ハイブリッド給湯機には多くのメリットがありますが、次のようなデメリットもあります。
- デメリット
-
- 導入費用が高め
- 広めの設置スペースが必要
- 家庭(お湯の使用量)によっては
コストメリットを得にくい
ハイブリッド給湯機を選ぶ際は、メリットとデメリットの両方をよく考えたうえで導入を計画しましょう。
給湯器のメリットについて
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従来型給湯器と性能を
比較してみよう
給湯器にはさまざまな機器があり、それぞれの特徴と仕組みを理解することが重要です。ここでは、ガス給湯器、エコジョーズ、エコキュート、エネファームの特長を詳しく解説したうえで、ハイブリッド給湯機との違いを比較します。
ガス給湯器の特長
ガス給湯器は、都市ガスやプロパンガス(家庭用LPガス)を燃料として水を直接加熱する家庭用の給湯設備です。
- メリット
-
- 設置費用が安い
- すぐに大量のお湯をつくれる
- デメリット
-
- CO2排出量が多い
- 災害時にお湯が使えない
エコジョーズの仕組みと特長
エコジョーズは排出される熱を二次熱交換器で再利用してお湯を沸かすため、従来のガス給湯器に比べて熱効率が高い給湯器です。
- メリット
-
- ガス消費量が比較的少ない
- 地球環境への負荷が少ない
- デメリット
-
- 本体費用が従来型に比べて高め
- 修理が高額になりやすい
エコキュートの仕組みと特長
エコキュートは、ヒートポンプ(電気)で大気中の熱を取り込んでお湯を沸かす給湯器です。
- メリット
-
- オール電化に対応できる
- 夜間電力を利用するため経済的
- CO2排出が少ない
- デメリット
-
- 初期費用が比較的高い
- 冬期に性能が下がる
エネファームの仕組みと特長
エネファームは、家庭用燃料電池を利用して電気とお湯を同時に作り出すシステムです。
- メリット
-
- 電気と熱を同時に生産するためエネルギー効率が良い
- 地球環境への負荷が少ない
- デメリット
-
- 初期費用が高い
ハイブリッド給湯機と省エネ給湯器との比較
ハイブリッド給湯機は空気熱を利用するヒートポンプ(電気)と、高効率ガス給湯器を組み合わせた給湯システムです。エコジョーズ、エコキュート、エネファームといった省エネ給湯器と比較しても、一次エネルギー消費量やCO2消費量、年間光熱費を大幅に削減できます。
給湯器の比較について
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主な用途と設置場所に関する
注意点
ハイブリッド給湯機の導入を考えている方に向けて、床暖房や太陽光発電との相乗効果、またマンションに設置する際の注意点を紹介します。
ハイブリッド給湯機による温水式暖房(床暖房)
ハイブリッド給湯機を利用した温水式床暖房もおすすめです。温水式床暖房は石油ファンヒーターやガスファンヒーターと違って、輻射熱で足元からじんわりと体を温められます。家全体も均一に温まるので、寒冷な時期に起こりがちなヒートショックの予防にも繋がります。
ハイブリッド給湯システム+太陽光発電システムは省エネ最強タッグ!
ハイブリッド給湯機は、太陽光発電システムと組み合わせることで省エネ効果がさらに高まります。ノーリツの消費優先モードは“必要なお湯の量”だけ必要な時間帯に供給できるよう学習機能で予測して貯めるため、太陽光発電でつくられた電気を無駄に消費しません。日中に太陽光発電で得た電力を利用してお湯を作り、貯湯タンクに蓄えておくことで、エネルギー効率をさらに向上。
「ユコアHYBRID」には太陽光発電から得た余剰電力を優先的に自家消費する「消費優先モード」が標準搭載されており、より一層のランニングコスト削減が期待できます。
マンションに設置する際の注意点
マンションは給湯器の設置スペースが限られています。したがってマンションにハイブリッド給湯機を設置する際には、事前に十分なスペースを確保しておきましょう。
ノーリツの「ユコアHYBRID-C」は熱源機と貯湯ユニットが分離したコンパクトモデルで、戸建て住宅からマンションまで多彩な設置バリエーションに対応しています。
設置時のお悩み | 解決方法(設置場所や設置方法) |
---|---|
窓下にしか設置スペースがない |
貯湯ユニット窓下据置設置 |
設置時のお悩み | 解決方法(設置場所や設置方法) |
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既存の給湯器を動かせない |
バックアップ熱源機壁掛け設置 |
設置時のお悩み | 解決方法(設置場所や設置方法) |
---|---|
ヒートポンプユニットと |
横並びではなく2面設置も可能 わずか奥行き500mmで設置可能 |
ハイブリッド給湯機による温水式床暖房についてさらに知りたい方はこちら
太陽光発電を組み合わせるメリットについてさらに知りたい方はこちら
ハイブリッド給湯機と太陽光発電を組み合わせるメリットについて詳しく知る
太陽光発電システムの組み合わせで得られるメリットや仕組みについて詳しく解説します。
マンションに設置する際の注意点についてさらに知りたい方はこちら
まとめ――ノーリツのハイブリッド給湯システムをおすすめできる理由
ハイブリッド給湯システムは省エネ性能が高く、光熱費を大幅に削減できる点が大きな魅力です。ヒートポンプを活用し、ガス給湯器と組み合わせることで、効率的に瞬時にお湯を供給します。また、CO2排出量を削減し、環境負荷を大幅に軽減。ノーリツの「ユコアHYBRID」シリーズは、信頼性と性能の両面で優れており、長期的なランニングコストの削減にも貢献します。
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