ハイブリッド給湯機と太陽光発電の組み合わせで経済的でエコな生活を実現
ハイブリッド給湯機(器)と太陽光発電を組み合わせれば、経済面でも環境面でも大きなメリットがあります。太陽光で発電した余剰電力を有効に活用することで、電気料金の節約や省エネ効果を最大限に引き出せます。このページでは、ハイブリッド給湯システムと太陽光発電システムの組み合わせで得られるメリットや仕組みについて詳しく解説します。
ハイブリッド給湯機と太陽光発電の組み合わせで余剰電力の活用が可能に
一般家庭のエネルギー消費量のうち、約50%を占めるのが給湯および暖房です。ハイブリッド給湯機と太陽光発電の組み合わせによって、余剰電力を給湯や暖房に活用すれば、省エネ対策や光熱費の節約につながります。
昼間に太陽光発電の余剰電力を活用して貯湯することで、夕方〜夜の時間帯におトクにお湯を供給できます。さらに、ヒートポンプユニットの技術を活用したハイブリッド給湯機は、従来のガス給湯器に比べて一次エネルギー消費量を大幅に削減できるため、家庭のCO2排出量の削減にもつながります。
ハイブリッド給湯機の仕組み
ここではハイブリッド給湯機の主な特徴や、太陽光発電システムと組み合わせるメリットについて紹介します。
ハイブリッド給湯機の特徴
ハイブリッド給湯機とは、ガスと電気を組み合わせて効率的にお湯を沸かす給湯器です。通常時は空気熱を利用したヒートポンプユニットでお湯を沸かすため、従来のガス給湯器に比べて一次エネルギーの消費量を大幅に削減できます。お湯はりや追い焚きの際には、バックアップ熱源機も活用して、湯切れなく大量のお湯を沸かせます。余計なエネルギー消費を抑えることで、ランニングコストの節約に大きく貢献します。
ハイブリッド給湯機と太陽光発電の組み合わせ
ハイブリッド給湯機と太陽光発電システムを組み合わせることで、余剰電力を有効に活用し、エネルギー効率を最大限に引き上げられます。例えば、日中に太陽光発電システムが発電した電力をハイブリッド給湯機で利用し、貯湯タンクにお湯を蓄えます。余剰電力は自家消費や余剰売電に利用できます。※
ハイブリッド給湯機と太陽光発電の組み合わせによるメリット
ハイブリッド給湯機と太陽光発電を組み合わせることで、主に2つのメリットが得られます。
- 環境に配慮した省エネ性
- 省エネだから経済性が高い
それぞれのメリットについて解説します。
経済性が高い
ハイブリッド給湯機はガスと電気を利用して、効率よくお湯をつくるため、経済的なメリットが大きいのが特徴です。さらに太陽光発電システムと連動させ、余剰電力を有効活用することで、ランニングコストの大幅削減が可能になります。
余剰電力の有効活用
太陽光発電システムが日中に発電した余剰電力は、ハイブリッド給湯機でお湯を沸かすために使われます。電力会社からの電力購入量を減らすことができるため、電気料金の節約に繋がります。
一次エネルギー消費量の削減
ハイブリッド給湯機の土台は、ガスと電気(ヒートポンプ)を上手に活かしてお湯をつくる仕組みです。したがって、従来のガス給湯器に比べ、一次エネルギー消費量を大幅に削減できます。そこに太陽光発電システムを組み合わせて、再生可能エネルギーを有効活用すれば、月々の光熱費をさらに節約できます。
環境に配慮している
ハイブリッド給湯機は、環境負荷を低減する給湯器です。太陽光発電システムとの組み合わせで余剰電力を有効活用すれば、より省エネルギー効果を高めることができます。
CO2排出量の削減
ハイブリッド給湯機はヒートポンプを活用してお湯を沸かすため、従来のガス給湯器と比較してCO2排出量を大幅に削減できます。そこに太陽光発電システムを組み合わせて、発電した余剰電力を使ってお湯をつくれば、カーボンニュートラルな社会の実現にさらに貢献できます。
再生可能エネルギーの有効活用
太陽光という再生可能エネルギーを活用することで、家庭のエネルギー効率が向上します。例えば日中に太陽光発電の余剰電力でお湯をつくれば、CO2排出をともなうガスの利用を減らすことも可能です。
災害・非常時に強い
ハイブリッド給湯機は、停電や災害時においてもその真価を発揮します。太陽光発電システムとハイブリッド給湯機を組み合わせることで、非常時でも安定した生活インフラを確保できます。
一時的な停電の場合
一時的な停電の場合は、太陽光発電で得られる電力とガスを使ったバックアップ熱源機でお湯をつくります。日射量によって太陽光発電の発電量が落ちても、ハイブリッド給湯機ならガスを使って安定した給湯が可能です。
電気もガスも止まった場合
電気とガスの両方が停止した場合は、太陽光発電で得た電気を利用してヒートポンプでお湯をつくります。※
非常用電源の蓄電池を併用して備えておく工夫も必要です。
電気と水道が止まった場合
電気と水道が同時に停止した場合は、太陽光発電で発電した電力とガスを使ってお湯をつくります。ただし、水道が使えないため、貯湯タンクの水を節約することが肝心です。
電気もガスも、水道も止まった場合
電気・ガス・水道がすべて止まった場合でも、ハイブリッド給湯機の貯湯タンクと太陽光発電システムを活用すれば、数日間であれば最低限度の生活インフラを確保できます。※1
ノーリツの『ユコアHYBRID』シリーズなら、電気とガスが両方止まっても、太陽光発電で発電した電気を使ってヒートポンプでお湯をつくります。さらに、満タンまで貯湯していれば、トイレ35回分の生活用水を賄えます。※2
ノーリツのハイブリッド給湯システム
『ユコアHYBRID』シリーズのご紹介
ノーリツの『ユコアHYBRID』は、ヒートポンプ給湯器と高効率ガス給湯器(エコジョーズ)の長所を融合させたハイブリッド給湯システム※です。計3種類の製品ラインアップで、貯湯量の違いや暖房機能の有無など幅広いニーズに対応しています。
シリーズ |
ユコア HYBRID |
ユコア HYBRID-S |
ユコア HYBRID-C |
---|---|---|---|
対応住宅 |
戸建て |
戸建て |
戸建て、集合住宅 |
貯湯タンク容量 |
140L |
130L |
70L |
給湯機能 |
〇 |
〇 |
〇 |
お湯はり機能 |
〇 |
〇 |
〇 |
温水暖房機能(床暖房) |
〇 |
ー |
〇 |
消費優先モード |
〇 |
〇 |
〇 |
太陽光発電があるなら消費優先モードが標準設定されている
『ユコアHYBRID』がおすすめ
『ユコアHYBRID』シリーズでは、消費優先モードが搭載されています。
しかし従来の『ユコアHYBRID』では、太陽光発電の自家消費を優先する機能(消費優先モード)をユーザー自身が設定する必要がありました。当製品では、消費優先モードを標準とすることで、さらなるZEH※普及をサポートします。
ここでは、戸建用『ユコアHYBRID』太陽光発電消費優先モードの主な特長を4つ紹介します。
太陽光発電の余剰電力は「売る」より「使う」方が賢い時代
太陽光発電で発電した余剰電力の買取価格(新築の人のみ)は、年々下落傾向にあります。2023年時点における買取単価は、kWhあたり16円で、2012年時点と比べるとわずか3分の1の金額です。
さらに2019年11月以降になると、固定価格買取制度(FIT)による買取期間が終了する(=卒FIT)家庭も増加します。※ 太陽光発電の余剰電力は、売電するよりも自家消費するほうが有利な時代へと変わりつつあります。
太陽光発電の電力を自家消費して年間約114,200円の光熱費を削減
『ユコアHYBRID』太陽光発電消費優先モードでは、太陽光発電によってつくり出した電力を積極的に自家消費してお湯を供給します。従来型給湯器(LPガス)と比べると、年間あたりの給湯・保温光熱費を約114,200円(約75%)も削減可能です。『ユコアHYBRID』の通常モードと比べても、年間約15,000円ほどの節約効果が期待できます。
従来型給湯器と比べてCO2排出量を約70%削減
『ユコアHYBRID』太陽光発電消費優先モードでは、従来のガス給湯器と比べて年間のCO2排出量を約70%(約1,073kg)削減できます。家庭全体の環境負荷を大幅に軽減し、カーボンニュートラルな社会の実現に貢献します。
家全体の一次エネルギー消費量を約45%削減
「家全体の一次エネルギー消費量」は、家庭の各設備の一次エネルギー消費量から、太陽光発電電力の自家消費分を差し引いて計算します。『ユコアHYBRID』太陽光発電消費優先モデルを使用した場合、家全体の一次エネルギー消費量は44.4GJで、基準値と比べて約45%の削減となります。
まとめ
ハイブリッド給湯機と太陽光発電の組み合わせのポイント
ハイブリッド給湯機と太陽光発電を組み合わせして、余剰電力を有効活用し、省エネと光熱費の削減に大きな効果を発揮します。太陽光発電システムが日中に発電した電力を自家消費することで、一次エネルギー消費量やCO2排出量を大幅に削減。災害時や停電時にも強く、万が一の事態に備えるためにも賢い選択肢です。ノーリツの『ユコアHYBRID』シリーズは、これらのメリットを最大限に活用できる製品です。