社員紹介|新しい幸せをつくる人々

主婦として、開発者として
おふろ文化を守りたい
その想いは挑戦への原動力

藤原 綾夏

温水商品開発部 第2開発室 第3G (2013年入社

INTERVIEW

興味を持ったきっかけは映画 給湯器にまつわる業務を幅広くこなす

そもそも機械工学に興味を持ったのは、中学生の頃に見た映画『紅の豚』のヒロイン、フィオがきっかけでした。飛行機の図面を描く彼女の姿に憧れて、自分も機械を作ってみたいなと思ったんです。それで理系を選択し、大学も就活も機械系に進みました。
今働いている部署は、浴室暖房機や床暖房などの暖房機能を持った給湯器をつくっていて、具体的な業務担当は、性能試験と新規仕様づくりの二つになります。試験内容は指示されるものもあれば、一から自分たちで考えるものもあり、その中身はさまざまです。また仕様づくりは、商品企画の提案をもとに何をどう進めるか、それをどうやって実現するか、というところを考えていきます。他の部署とのスケジュール管理なども業務のうちの一つです。

困難な状況でやり抜いた開発全てはおふろ文化を守るために

これまでの業務で印象に残っているのは、2016年に担当した暖房のみの単機能熱源機の開発です。暖房機能を開発するのは、3人のメンバーのうち、私を含め2人が初めてのことでした。手一杯になることは分かっていた状況でさらに新人メンバーが加わり、私がエルダーとして面倒を見ることになったのです。正直最初はできないと思いましたが、やっていくうちにだんだんと自分の業務をしながら人のサポートをしていくことに意識が向けられるようになりました。心がけたのは、どんなときも分からないことはそのままにしないこと。人に聞いたり資料を読んだり、余裕がないながらも一つ一つ着実に努力した結果、最後には「暖房のことなら任せてください!」と胸を張って言えるようになり、自分の自信につながりました。
最近、時間がない、面倒くさい、などの理由でおふろ離れが進み、シャワー浴が多くなっていると言われています。でもおふろって意外といろいろな思い出が詰まってるなと思うんです。知人の幼いころの写真や、姪っ子が送ってくれる写真などに、おふろで遊んでいる写真が結構あるんですよね。そう気づいたときに、これからの時代の人々にはその思い出がない、なんてことになってほしくないと感じました。
おふろが生み出せる「幸せ」を、私たちが守っていきたいです。

「女性だから」にとらわれず自分らしく ユーザーのための開発を追求する

研究開発職というと社内でもまだまだ女性が少なく、どうしても男性社会に馴染んでいけるか不安に思うこともありました。ですが、こちらから積極的に質問をしたりすることでどんどん溶け込むことができ、今では主婦業のことを話題に楽しくおしゃべりしたりもします。女性だからという理由での苦労は特に感じないですね。

私の今後の目標は、「兼業主婦目線の開発者」です。主婦業に休日はありません。言ってしまえば、おふろを沸かすという作業も面倒くさい家事の中の一つです。給湯器のエンドユーザーはまだまだ主婦の方が多いので、そういう意味ではユーザー目線に立って開発ができるのではないかと思っています。

MESSAGE
自分がやりたいと思ったら会社はいくらでも動かせる

新卒での就職活動は人生でたった1回です。いろいろな会社を見て、いろいろな人に会うことができる数少ないチャンスになります。学業も就活もどちらも頑張って、楽しんでやってみてほしいです。また、会社に入ったあとのことは入ってから考えたらいいと思っています。うちは特にフレキシブルなところがあって、社員に合わせてどんどん変わっていきます。その会社で自分のやりたいことができるか。それを大切にして会社を選んでほしいですね。

1DAY SCHEDULE

  • 08:30

    始業準備

    作業着に着替えて、飲み物を入れて、スケジュールとメールチェックするのが日課です。

  • 09:00

    ソフトチェック

    自分がつくった仕様通りに給湯器が動くか確認しています。1年目でもらった試験用のリモコンが相棒です。

  • 11:15

    研開女性WG

    女性開発者が働きやすい環境やスキルアップを目指して活動しています。
    産業医の先生と打ち合わせ中です。

  • お昼休み

    お昼休憩は同期と一緒にランチしています。
    どんなに忙しくても他愛もない会話でリフレッシュできます。

  • 13:15

    グループ会議

    所属するグループの業務の進捗や課題について話し合います。

  • 14:15

    デスクワーク

    試験結果をまとめたり、議事録など資料作成を行います。
    この日は新仕様の報告資料を作成しました。

OFFは何してる? 旅行と食べることが大好きなので、時間があると出かけます。

夫婦で箱根旅行に行ったときの写真です。初めてセグウェイに乗ってきました!10分ほどで乗りこなせるようになり、坂道だって簡単に登れるところがおすすめです!

#これまでを振り返る

2013年 配属
シャイな人が多い部署に配属される。分からないことを積極的に聞き、自分の考えも話すことで早く馴染めるように頑張った。
2014年 女性を集めたWG
きっかけは当時の研究開発本部の本部長の「女性開発者を集めて何かできないか」というお言葉だった。当初の本部長の思惑とは違うかもしれないが、女性開発者が働きやすい環境やスキルアップを目指して今も活動中。
2015年 初の北海道出張
初めて北海道に出張で行く。1年目のときに担当していた製品が日本の北の端で売られているのを見て、日本全国本当にいろんな環境で使われている製品を作っているんだと実感。
2016年 エルダー(教育係)
初めて後輩ができる。教えるということは自分で思っている以上に理解していないとできないことだと学ぶ。また、教えることを通して、理解が深まった。
2017年 暖房専用熱源機の発売
最初から最後まで主メンバーとして携わった製品の発売。試験だけでなく、他部門との打ち合わせや調整業務、さまざまな経験ができた。営業の方と話したとき「あの商品はずっと待ってたんだ」と聞いてうれしく感じる。
2018年 短納期のお仕事
急に量産部品の生産中止が決まり、代わりの部品の評価を2か月ですることに。ちょうど2か月後に新婚旅行を控えていたため、納期は絶対延ばせない。先輩と協力し、何とか間に合わせる。
2019年 マルチタスク
主力製品の開発業務とは別の課題を行うようになる。試験を他の人にやってもらいながら、自分の課題も進めていった。頭の切り替えやコミュニケーション力が鍛えられたように思う。
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