お客さまの幸せを形づくる
給湯器リモコンを追い求めて
/ 開発の仕事 / | オプション製品開発室 |
---|
「専門知識がなくとも、
新たな知識を吸収して製品に生かす
近年、リモコンは無線LAN対応やセンサーの設置など、進化を続けています。このような仕事に携わるにあたり重要なのは、「新しいものに対応し、吸収していく力」だと考えています。実際のところ、無線LANに関して専門知識のあるメンバーは少人数の状態でのスタートでした。そんな状況でも、積極的に新たな技術を吸収していくことで、画期的な新製品を生み出すことができたのです。
また意外かもしれませんが、開発ではコミュニケーション能力も問われます。お客さまからの要望を引き出し、それを仕様書に落とし込み、さまざまな部署と連携を取りながら進めていくのが我々の仕事。聞き出す力というのは非常に重要です。時には、設計段階で出来上がった仕様書を、ユーザーと開発の両方の視点から本当に使いやすい仕様になっているか吟味した上で見直すこともあります。周囲の人々を巻き込むコミュニケーション能力は欠かせません。そのためか、活気があって、にぎやかな人も多く、飲み会では他のチームとは比べものにならないほど賑やかです(笑)。メンバー同士の仲も良く、非常に働きやすい環境が整っています。
お客さまが直接目にする
製品だからこその仕事の面白さ
オプション商品開発室は29名の部署で、給湯器のリモコンの商品開発を行っています。1Gでお客さまの要望を落とし込んだ制御仕様書を作成し、2Gでは実際にそれをプログラムへと落とし込み動かせるようにします。ユーザーの視点で本当に使いやすい仕様になっているかを考えながら設計・試作・実験評価の工程を一つ一つクリアし、リモコンが完成します。
リモコンは、ユーザーが唯一直接触れる部品。その分、お客さまから直接フィードバックをいただく機会にも恵まれています。ご意見の中には良いものも悪いものもありますが、お客さまからのご意見を次の製品に反映させてものづくりができるのは、リモコンを担当している仕事の醍醐味です。
お客さまが本当に使いやすい
リモコンを求めて
新入社員の皆さんにはまず、実装テストや技術チェックを通して、商品を覚えてもらいます。まずはリモコンにどのような機能があるのかを知ってもらい、品質の重要性を理解してもらうことが第一です。OJTでサポートしながら進めるので、知識がない方でも安心です。
今後もIoTなど、技術の進歩は続いていきます。ただ私たちが第一に考えるべきなのは、技術ありきではなく、「お客さまの幸せになるか」。お客さまに毎日使っていただける機能を搭載することを第一に考えながら、人の幸せにつながる機能を生み出していきたいです。
PROJECTNOW
- リモコンに無線LANを対応するにあたって、難しかったポイントを教えてください。
- インターネットなど外部とつながるリモコン自体がノーリツで初めてのことでした。まず考えたのは、今後はこの製品がベースとなって派生していくであろうということ。いわば今後の製品を開発する上での土台となるものです。この製品を今、生産する上での最適解ではなく、将来を見据えた上でここからさらに機能を追加していくときにも対応しやすい設計を心がけました。
無線LAN対応においては、リモコンとアプリの連動に苦労しました。表示の仕方を同じにするのはもちろん、タイミングも合わせなければなりません。もともと無線LANの知識のあるメンバーも少なかったため、一から勉強してやりました。
- プロジェクトにおいて、ノーリツらしいと感じるアプローチはありましたか。
- 曲線ベースであったかみのあるデザインがノーリツらしい感じがします。アプリからもおなじみのお湯はりメロディーが流れてくるので、ほっこりしますね。
- 周りからの反応はどうでしたか。
- 雑誌や記事にもよく掲載していただいており「家事楽」という観点から高い評価をいただいています。またアプリに関しても、使いやすいという声をいただいています。
- 今後チャレンジしていきたいことを教えてください。
- 外部とのつながりを無線LANだけに限定せず、周辺機器と連動してリモコンでできることを増やしていきたいです。