神戸高専で水素100%燃焼給湯器の実証実験を開始~水素分野の人材育成を含む、水素エネルギーの社会実装に向けた連携事業を推進~
神戸市(市長:久元 喜造)、株式会社ノーリツ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:腹巻 知、東証プライム上場)、神戸市公立大学法人(理事長:武田 廣)は、ノーリツが開発した水素100%を燃料とする家庭用給湯器(以下、「水素給湯器」)を、神戸市立工業高等専門学校の敷地内に設置し、2024年11月15日より運転実証(以下、「本実証」)を開始します。
3者は、カーボンニュートラルの実現と水素エネルギーの社会実装に向けて、2024年6月25日に事業連携協定(以下、「本協定」)を締結しており、本実証は本協定に定める連携事項の1つである「水素を活用した製品の早期社会実装に向けた実証実験」の取り組みです。
また、本協定では「神戸高専の学生を対象とした水素分野の人材育成」も連携事項としており、次世代を担う水素分野の人材育成を目的に、2024年度後半から2025年度にかけて、神戸高専生に対する神戸市とノーリツによる特別講義や、工場見学(生産工場および研究開発棟)の実施、技術者との座談会等を計画しています。
水素給湯器の実証実験 概要
■実証期間 2024年11月15日(金)より1年程度
■設置場所 神戸市立工業高等専門学校 保健室前
■実証内容 ①水素100%燃焼の家庭用給湯器を実使用に即したモードで運転
②長期運転による信頼性評価
ノーリツが開発する水素100%燃焼給湯器の主な特長
① 安定した“お湯”を安全に提供
水素を扱ううえで課題とされる異常燃焼を防止する異常燃焼防止構造を採用し、万一の異常発生時も安全に停止します。
② 従来ガス給湯器と同等の使い勝手と快適性を維持
従来ガス給湯器と同様の最大能力(24号)、最小能力(2.4号)を実現し、最大流量から最小流量まで、安定したお湯を提供します。
③ 従来ガスから水素への切り替えにも対応
2030年までの低炭素化フェーズ、2050年に向けたカーボンニュートラルフェーズとエネルギーが多様化するなかでも、ガス流量調整部品の交換とソフトウェアの切り替えによって、従来ガスから水素へ容易に切り替えが可能です。
④ 国内での実用化を見据えた排気方式を採用
国内で主流の屋外標準設置型(前方排気式)を採用。また、水素インフラの拡充が進む欧州・豪州市場での展開も想定し、屋内標準設置型(上方排気式)の開発も推進します。
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