夏の場合 /水温20℃
号数24号×25÷(設定温度40℃ー水温20℃)=出湯量
出湯量=30リットル/分
お湯の量は1分間に30リットル
普段よりお湯の量が「多い」、お湯の温度が「熱い」、炎のマークが「ついたり消えたり」などありませんか?
これは給湯機器の構造特性と、季節による水温の変化が関係しています。
夏の給湯機器、「お湯」の疑問にお答えします。
お湯量はUP、理由は「水温の違い」です。
給湯機器は水を沸かして、お湯をつくっています。
お湯を沸かす力が同じなら、水道水の温度が高い方がお湯の量も増えます。
少し専門的な話になりますが、給湯能力は号数で表示します。
「号数」とは、水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出すことができるかを表しています。
例えば「24号」の場合
水温+25℃のお湯を1分間に24リットル出すことができる能力となります。
給湯機器から出るお湯の量は
【号数】×25÷(設定温度−水温)
で算出します。
【条件】給湯能力24号の給湯機器、
設定温度40℃
夏の場合 /水温20℃
号数24号×25÷(設定温度40℃ー水温20℃)=出湯量
出湯量=30リットル/分
お湯の量は1分間に30リットル
冬の場合 /水温5℃
号数24号×25÷(設定温度40℃ー水温5℃)=出湯量
出湯量=17.1リットル/分
お湯の量は1分間に17.1リットル
つまり、給湯機器は水温が高いほど、
また号数が大きいほど
たくさんお湯を出すことができるのです。
故障ではありません。
設定温度より高めのお湯が出るのは、
夏に発生しやすい現象です。
夏の暑い時期、リモコンの設定温度より高めのお湯が出ることがよくありますよね。ですが、これは故障が原因ではなく温度変化によるものなのです。
故障していないか、以下の水栓をチェックすることで確認をしていただけます。
開いている場合
給湯機器は、お湯の水栓を開け、水が流れると点火する構造になっています。
水温が高い場合でも、最小能力で燃焼するため、リモコンの設定温度が低い場合は、設定温度以上のお湯が出ることがあります。夜間など水温が下がったときにお湯の温度が下がるか確認してみてください。もし、夜間でもお湯が熱い場合には、故障の可能性もあります。原因特定のため、弊社修理・アフターサービスへご依頼ください。
なお、水温が極端に高い場合(50℃以上)や、給湯機器から出るお湯の温度がリモコンの設定温度よりかなり高くなる場合は、安全のため点火しないことがあります。
開いていない場合
水栓をいっぱいに開けてください。
出湯量を増やすと設定温度に近づけることができます。
出湯量を増やしても設定温度にならない場合は、水温が高くなる夏季に発生しやすい現象とも考えられます。
上記の【開いている場合】をご参照ください。
故障ではありません。
リモコンの炎のマークがついたり消えたりするのは、間欠燃焼※(燃焼したり、止まったり)させてお湯をつくっているためです。
※製品によって、間欠燃焼しない場合もございます。
夏の暑い時期、水温が高くなります。給湯機器は、設定温度よりも高温のお湯を出さないようにする為、断続的に燃焼させてお湯をつくります。
故障判断は上記Q2の「水栓をチェック」で確認いただけます。
故障を防ぐため、運転オフ時に水を出す場合は
水栓レバーは水側で!
給湯機器の運転スイッチがオフの時に水を出す場合は、水栓のレバーは水側でお願いします。
運転スイッチが『オフ』の状態でワンレバー式水栓を開閉すると、水側・お湯側のどちらでも水を出すことはできます。
しかし、お湯側で水を出した場合、給湯器内の熱交換器などの配管を通って、供給されることになります。
このため水温と気温の差で結露が発生し、給湯機器の寿命を縮める原因のひとつになります。
疲れのたまりやすい夏、
半身浴で心身ともにスッキリしませんか?
ぬるめのお湯(夏は38度)に、下半⾝をできるだけ伸ばして、みぞおちあたりまでつかりましょう。
入浴時間は20〜30分。ゆっくりと入浴。
ノーリツ⼥⼦陸上競技部で活躍している「⼩﨑まり選⼿の夏の⼊浴⽅法」
※2019年4⽉11日より、小﨑まり選手は、プレイングコーチに就任いたしました。