スマートファクトリー実現に向けて製造オペレーション管理システムを導入 ~製造現場データの一元管理によりデータドリブン経営を推進~
湯まわり設備メーカーの株式会社ノーリツ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:腹巻 知)は、兵庫県明石市の明石本社工場において、製造オペレーションに関わる情報を統合管理するダッソー・システムズの「DELMIA Apriso」を導入し、2024年12月から本格運用を開始しました。この導入により、中期経営計画「Vプラン26」で掲げる30億円の原価低減に向けて、データドリブン経営を推進し、スマートファクトリーの実現を目指します。
労働力不足が深刻化する中で、製造現場においてもデジタルトランスフォーメーション(DX)による業務効率化が求められています。ノーリツの明石本社工場では、現場や用途に応じた多種多様の給湯器を生産しています。機種ごとに使用部品が異なり、構造も複雑であることから、製造工程の多くで人的対応が必要であり、単純な自働化が困難です。そのため、段階的なスマートファクトリー化を目指して、製造現場に散在するデータを一元管理することで経営層から現場までをシームレスにつなぐデータドリブン経営を推進し、生産プロセスの最適化を図っています。
このたび、コベルコシステム株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:瀬川 文宏)の支援を受けて、製造実行システム(MES※)プラットフォームとして「DELMIA Apriso」を明石本社工場に導入し、2024年10月からのテスト運用を経て、12月より本格稼働しました。これにより、在庫・品質・設備保全・作業員のオペレーションまで、幅広い製造オペレーション業務の一元管理が可能になります。今後、予実管理精度の向上による原価低減や業務改善だけではなく、MES※を中心とした自働化の基盤構築、トレーサビリティ強化によって生産性と品質の向上も目指します。
ノーリツは、2030年のありたい姿に向けて策定した中期経営計画「Vプラン26」において「事業ポートフォリオの変革」を重点戦略の一つに掲げています。2026年までに30億円の原価低減を目指し、その施策の一環としてスマートファクトリー化に取り組んでいます。今後も、明石本社工場を中心に、ものづくり現場のDX化を推進し、原価低減とともにバリューチェーン全体の品質や生産性の向上を図ります。また、労働力不足やワークライフバランスの充実など製造現場の課題解決にも引き続き取り組んでまいります。
※Manufacturing Execution System。製造工程の管理や作業者への指示・支援などを行うシステム。生産にかかわる実績データの取得も可能。
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